つかれぐま

スピードのつかれぐまのレビュー・感想・評価

スピード(1994年製作の映画)
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【アクションの縦走】

タイトルの通り、勢いで作ったら傑作になった低予算作。アクション映画≒暑苦しいマッチョが主流の当時にあって、異彩を放ったキアヌ・リーヴスのしなやかさ。

監督のヤン・デポンはこれが初監督。ただ『ダイハード』等を撮ったベテラン撮影監督だけあって、縦横無尽のカメラワークは文句なしに楽しい。ストーリーも『ダイハード』にかなり近いのだが、あの緻密な脚本に意図的に寄せながら、綻びが出ていないのが実は凄いこと。山場はビル→バス→地下鉄と三つもあるんだけど、それぞれの山を一度も下山せずに「縦走」する🏢🚌🚊ノンストップアクション。

キアヌ・リーヴス&サンドラ・ブロックがナイスカップルだ。出会って僅か半日の話だが、(異常な状況のせいか)2人の距離の詰まり方に無理がない。いまや2人ともセレブスター。『スピード2』では別れていたのが残念だが、ハリウッド「ウォークオブフェーム」には2人の手形✋星が仲良く☆☆並んでいる。この映画が皆に愛されている証拠。 

(かえるのエリーさんのご指摘で、修正しました)