チーズマン

スピードのチーズマンのレビュー・感想・評価

スピード(1994年製作の映画)
4.0
時速80km以下になると爆発してしまうバスに乗りながらロサンゼルスの街を走り回る、パンチの効いた設定のノンストップアクション映画。

キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの出世作で、自分もキアヌを知ったのはこの作品だったと思う。


久しぶりに観たら、はい出ました、90年代のアクション映画といえばとにかく時限爆弾をなんとかする話ばかりだったイメージ。
一体あの時代は何をそこまでタイムリミットに怯えてたんだ。笑
もしかして日本以外で欧米でもノストラダモス先輩の迷惑なアレ、アンゴルモアの大王マインドみたいなものが少しはあったんだろうか。


まあとにかく、これはその中の代表的な作品のひとつ。
ノンストップ乗り物パニックと言っても実は乗り物はバスだけじゃない、エレベーターに地下鉄と盛り沢山。
そして終盤の実際にちゃんと火薬を使った爆発がまあ美しい。


久しぶりに観たら、登場人物達の軽妙な会話のやり取りが結構笑える。
今思うと、このカラッとした明るさが作品のある種のトンデモ設定に合ってたね。
そしてその劇中での会話のほとんどを書いたのが若かりし頃のジョス・ウェドン(アベンジャーズの方向性や雰囲気をカラッと決定づけた男)だったというのが驚き、そして納得。
でもそこでやっぱ偉いのはヤン・デ・ボン監督で、数々の有名作の撮影監督上がりとして映像に関しては得意なこの監督は、気の利いた会話は自分には書けなかったと自身が言っているように、得手不得手を受け入れて自分よりも若くて新しい才能に任せるという割り切りあってのこの映画。


それと、あくのある敵役を好演したデニス・ホッパーも忘れちゃいけない。
チーズマン

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