おーたむ

スピードのおーたむのレビュー・感想・評価

スピード(1994年製作の映画)
4.1
アクションの名作とは聞いてましたが、イマイチ食指が動かなかった本作を、思いきって借りてみました。
ここのところ、アクションばかり見てたので、やや食傷気味ではありましたが、それでも面白かったです。

「新幹線大爆破」とそっくりな作品ですが、制約条件下のミッションって、やっぱり否応なく緊迫感が出てきます。
スピードは落とせない、しかし、当然乗客は救出しないといけない(しかも、犯人から気づかれずに)。
本作はアクションですが、ルールを守る際の障害をどう切り抜けるかや、ルールをどのタイミングでどう破るか…という部分が、知的興味をかきたてたりもするので、単なる脳筋なアクションにはなってなくて、そこは面白かったです。
少なくとも、目は離せないと思います。

ただ、難点も「新幹線大爆破」と似ていて、「止まれない状況」と、「それ以外の場面」に、どうにも緊迫感の差が出ていたように感じてしまいました。
本作の場合、最終盤の犯人逮捕の場面に差し込まれたアクションは、無くても普通に成立したんじゃないかな、と。
犯人を主人公に逮捕させたかったという気持ちもわかりますが、個人的には、90分ぐらいでスッキリ終わっても良かったのではないかと思いますね。

まあ、とはいえ、1アイデアを膨らませて、上質のアクションを完成させたお手並みは、素晴らしかったです。
一昔前の作品ですが、今でも十分に娯楽として通用するのではないでしょうか。
キアヌ・リーブスもサンドラ・ブロックも、こんなに可愛かったんだなーなんていう楽しみ方も出来るし、一見の価値はあると思います。
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