Scarborough

コーラスのScarboroughのレビュー・感想・評価

コーラス(2004年製作の映画)
4.8
フランス語の授業で先生に観せてもらった映画。映画とは全く関係がないけれど、暗い教室の中、面白いシーンでは毎回、先生1人くすくす後ろで笑っていたのが可愛かった。

「教師が不良たちを更生へ導く」系の映画はたくさんあるけれど、その中でも、やっぱり教員を志す人にはぜひ観て欲しいなと思う作品。
教室の中には、本当に色々な子供達がいるんだということがリアルに描かれている。先生の指導によって立ち直れる子もいれば、そうじゃない場合も、勿論ある。

同時に、他の映画と少し違うのは、先生も人間なんだということが優しく描かれている点。この手の映画にありがちな「先生=カリスマ的指導者」という描き方ではなくて、夢を諦めたマチュー先生の姿、そして、子供達との関係性の中で、音楽に再び希望を見出す姿に、教壇に(少しだけだけれど)立たせて頂いた後観直したからか、「先生も子供達に色々なことを教えてもらっているんだ、教育とは双方向のやり取りなんだ」ということを感じさせられた。
お茶目なマチュー先生には、微笑ましい人間らしさを感じる。そうなんだよ、先生だって、人間だから迷いもするし、恋もする。

心がほっこり温かくなるラストだった。ぺピーノかわいい。
Scarborough

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