原題: Les Choristes
英題: The chorus
主役のマチュー先生(ジェラール・ジュニョ)『バティニョールおじさん』でファンになった彼ですが、素晴らしいです。あの風貌は俳優として大いに得していますね。子どもたちも第二次大戦後間もない頃の慣れない服装にほとんど演技は初めての子たちが集められたようですが、自然体でマチュー先生に負けていません。
問題児が集められた寄宿舎で、コーラスを通して子どもたちが本来の姿を取り戻していくお話なのですが、問題児と言っても戦後間もない時代、心に大きな傷を負った子どもも少なくなかったでしょう。
子どもたちの歌声が、これほどまで美しいかと思わせる天使の歌声だったこと、ジェラール・ジュニョの表情、全身から滲み出る温かさが印象的な作品です。
全体を通して大げさな演出が無いところがハリウッド作品と違って却って心に響きました。
