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オーシャンズ11のkyonのレビュー・感想・評価

オーシャンズ11(2001年製作の映画)
4.0
8月に公開される『オーシャンズ8』のためにシリーズ見始める。

あとは映画が衣装とかなり密接した関係性を結ぶ作品ジャンルとして、やっぱりクライムものは1つあるよなぁという最近の関心から。

結果、夜中の2時くらいから観たんだけど面白かったなー!

もともとオールスターものとかチームものが好きだからなのもあるけど、作品全体的に日本の「コンフィデンスマンJP」を思い出して、より一層入り込めた。

物語は、泥棒稼業(コンフィデンスマンの方が合うかな?)で生きてきたダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)が仮釈放中にも関わらず、離婚した妻のテスを取り戻し、さらに3つのカジノを経営してるベネディクト(のカジノ資産)から大金を奪おうとするもの。

そのために、ダニーは相棒に近いラスティー(ブラッド・ピッド)をはじめ、同じ裏稼業仲間を集め出す。

それはそれは多種多様で、ハッカー、爆弾の名手、スリ、詐欺師、パフォーマーから情報通まで…ここらへんからにやにやできる。

で面白かったのは、コンフィデンスマンJPみたいに事前リサーチ、予行練習みたいなことを丁寧に描いていて、むしろオーシャンズシリーズ観てたら、コンフィデンスマンJPに同じことを思ったかもしれない。

ベネディクトのカジノに参加する資産家役としてソールがビシッと高級なスーツを着ていかにも、っていう振る舞いをしていくんだけど、招集されたときの彼の姿はバケットハットに柔らかい素材のカジュアルなスタイルだったから他者を常に演じるコンフィデンスマンとファッションの親和性って高いよね。

あとはカジノの制服を着たオーシャンズの仲間たちが何回か浸入するんだけど、いわゆるサスペンスが生じる。観客からすれば、誰があちら側で誰がこちら側かわかるがゆえに敵が目の前にいる同じ格好をしている人間をこちら側として認識するかのサスペンス。

衣装を纏って、他者を演じる、映画自体がそういうものだからさらに俳優は役を、その役がまた他者を演じる構造の不思議さ。

その点、やっぱりこういうクライムものはすごく物語の中で衣装が意味を持つなとわくわく。

基本『オーシャンズ11』は肉体戦より頭脳戦、それは全てを握っているのは、ダニーとあといたとしてもラスティーぐらいで、仲間すら欺く、そこが味噌。

あとは狙う相手も同じ裏稼業っぽい相手で、モラル的な意味で成立しうるラインを捉えてるなというイメージ。

しかしブラッド・ピッド格好良いね…仕事できる詐欺師とイケメンの組み合わせは最高。笑
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