まーしー

エクリプス トワイライト・サーガのまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
『トワイライト』シリーズ第3作。
女子高生ベラ(クリステン・スチュワート)の身を守るため、吸血鬼エドワード(ロバート・パティソン)と人狼ジェイコブ(テイラー・ロートナー)がタッグを組む。

相変わらずベラの行動が理解できない。エドワードと付き合いながらも、ジェイコブにキスを求めるベラ。彼女の曖昧な態度は前作から引き続き。
そのベラに振り回される男性二人。時にはいがみ合い嫉妬に苦しみながらも、「ベラを守る」という目的は同じ。まさに同床異夢の関係。エドワードもジェイコブも複雑な感情を抱いていることは想像に難くない。
こうした男性二人の身悶えるような心境を考えると、今回もベラの自由奔放さに共感ができなかった。

見方を変えれば、振り回されてもなお想い続けたくなるほど、ベラが魅力的な女性なのかも知れない。
また、曖昧な態度を取られることで、男性は余計に追いかけたくなるのかも知れない。
外見上の美しさやミステリアスさも相まって、ベラは男性を虜にする「罪な女性」なのだろうか。

ベラを巡る恋模様のほか、第1作で登場した吸血鬼ヴィクトリア、第2作で登場した吸血鬼の王族ヴォルトゥーリ、そして本作より登場した「新生者(ニューボーン)」など、物語には厚みが出た印象。
疾走感あふれるバトルシーンなど、前作と比べ、アクション要素も盛り込まれている。
恋愛、ファンタジー、アクションのバランスがよく、決して退屈な作品ではないと思う。
それだけに、恋愛依存のヒロインに感情移入しにくいところが余計に惜しく感じてしまう作品だった。

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さりさりさん、お付き合いいただきありがとうございました。
ベラはそれほど魅力的な女性なのでしょうか。。。未熟な私には解りませぬ(笑)