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ちいさな哲学者たちの大大のレビュー・感想・評価

ちいさな哲学者たち(2010年製作の映画)
4.0
▼幼稚園の授業に哲学的なディスカッションを取り入れたらこうなるドキュメンタリー


▼「哲学する」とは、暮らしのなかのふとした疑問を言葉で論じ合うこと。いろんな考えがあることを発見すること

▽「なぜ人を好きになるのか」「女の子同士の恋はできるのか」「亡くなると死ぬの違いはなにか」などなど

▽子供たちのディスカッションをみて、可愛いなぁとか余裕をこけなくなってることに気づく

▽大人よりも少ない時間の中で経験したことや、目にしたことを根拠にして、精一杯相手に意見をぶつける子供たち


▼そういう自分軸の考えを相手にぶつけてきただろうかと反省する

▽今作の冒頭にもあるが、報道されているニュースや報道を眺めるだけで、自分的にどう思うのかとか、疑問をもったりしただろうか

▽そしてそれを誰かと話し合ったろうか、いやしてないわ。と気づく。自分の中で完結させちゃってる。


▼ある子供は哲学の授業をとおして「前はわからなかったけど、わかるようになった」と言う。

▽そのわかるということとは、一つの真相や事実とかではなく、いろんな見方があることに気づくということだ。


▼ある男の子は、自分の考えと合わない女の子を議論したあとにたたいてしまう

▽先生が男の子に語りかける。「たたいたところで何も解決しない」

▽この言葉は大人にとっても耳が痛いところがある。

▽ときに自分の経験則を過信して相手を論破したり、力や勢いでで相手を黙らせてしまうことがある

▽議論というのは勝ち負けの世界に持ち込んだところで、何もいい結果は生まれない。傷つき、壊れるだけだ。

▽そんな考えもあるのかと驚き、相手と自分の中間は何か。それを探すことが哲学の意味なんじゃないかと思った


▼子供から学ぶことは本当に多い
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