バルカン半島の山脈に墜落した輸送機に積まれていたデータボックスの回収任務に当たる消耗品軍団の姿を描いたアンサンブルアクション。
「エクスペンダブルズ」の世界的大ヒットにより大幅にスケールアップしたシリーズ二作目。一作目の敵はジュリア・ロバーツの兄であるエリック・ロバーツだった。映画好きとしては大興奮だがさすがにレジェンド感がなさ過ぎてインパクトに欠けてしまった。それに対して今作の敵はあのジャン＝クロード・ヴァンダム。みんな大好きヴァンダム。それだけで最高。アクションスターとしてのキャリアも長くてもうレジェンド。最高の配役。ヴァンダムのキャラクターは若干おちゃらけているようで最悪のクズ野郎。常に余裕を持った表情をしていて猛者感が半端じゃない。ヴァンダムだけでも観てよかったと思う。それなのに他も見どころ満載。一作目ではカメオ出演だったアーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリスがしっかりと大活躍。ブルースとシュワルツェネッガーのバディアクションが観れる。そしてもっと大物も登場。俳優業から遠ざかっていた「地獄のヒーロー」のチャック・ノリスが復活。しっかりと最強ポジションで登場。こんな豪華キャストの中でも一作目からのエクスペンダブルズメンバーは隠れたりしない。ドルフ・ラングレンはなんとイカれてるだけじゃなく天才だったというギャップ萌え展開。ジェット・リーは冒頭だけの登場で残念だった。一作目はハマらなかったが二作目は最高の映画だった。一作目に比べてアクションの見せ方が断然よくなっていたからだと思う。前作は最終決戦が暗くて見えずらかったりしていたが今作の最終決戦は明るくて観やすかった。その他でもアクションシーンの映し方がカッコよくて尚且つなにが起きてるかしっかり観ることができるいいカメラワークだった。銃撃戦もスリリングでよかった。一作目より吹っ切れてるように感じた。それと敵が一作目ではただの悪い金持ちだったのに対して今作は格闘のエキスパートだったのがより面白くなった要因だと思う。ヴァンダムの回し蹴りが炸裂してた。正直なところもっとヴァンダムを見たかった気もするけど最高の映画だった。
日本公開未定のドルフ・ラングレンの最新作であり監督作品の「Wanted Man」はrotten tomatoesでまさかの7％…。
