Hipposky

アーティストのHipposkyのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
3.0
317

サイレントの特長を生かした作品。意図的にセリフをガッツリ減らし、場面と演技で伝えることができる脚本は素晴らしい。「音がする」違和感を劇中の中盤、ラストシーンでの音楽へつながるギミックは面白い。作品全体が劇中劇のような入れ子構造になっている点も、短い上映時間内でうまく納めている。ただモノクロに、ただサイレントにした作品ではなく、上手く現代の観客向けにアップデートされ、反対にクラシックな表現やチャップリン映画を想起させるシーンなど入れ込むなど映画愛にあふれた作品に仕上がっている。
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