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アーティストのkkbbrkのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
4.0
『アーティスト』(2011)
原題:The Artist

スター俳優のジョージ・バレンタインは若い端役女優のペピー・ミラーを見初めてスターへと導くが、折しも映画産業は無声からトーキーのへの移行期。無声映画に固執し続けるジョージが落ちぶれていく一方で、ペピーはスターダムを駆け上がっていく。(映画.comより引用)

当時の映画によって音が変わる。その移り変わりを視聴者が体験できるという発想自体が面白い。

冒頭の映画の伴奏のオケ、配置が意味わからないくらいぐちゃぐちゃ、本当に当時はこの人数でやっていたのかな。明らかに耳に聞こえてくる楽器と演奏している人数が合わない笑

ジョージの渾身の監督作「愛の涙」の最後はサイレント映画によくあるように「The End」でサイレント映画の終わりも意味していそうです。

やはり「雨に唄えば」や「バビロン」のようにサイレントからトーキーへの移行を描いた作品は面白いですね。
そして何よりも全編作曲したのが凄い。交響曲一曲作り上げるような労力を使いそう、作曲賞受賞も納得です。ちょっとワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の"愛の死"のような作曲法をどこか感じました。サイレントでもトーキーでも映画の音楽はいつだって大事なことを再認識しました。

p.s.犬もブラボー

2023-299
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