santasan

アーティストのsantasanのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
3.7
映画がサイレントからトーキーへと移りゆく時代の悲喜こもごもを、映画の進行とシンクロさせながら見事に表現している。サイレントが続く中で、突然コップを置いた音が「コトリ」と鳴った時に、とても新鮮な驚きを感じた。逆にほとんど全編がサイレントの手法な訳だけど、生音がなくても役者の表現と劇伴だけでこれだけ伝わってくるものなんだねぇ。「昔の役者は大げさな演技で…」という逆説的な件もあったけど、サイレントスターを「アーティスト」と名付けた監督の深いリスペクトと愛情が感じられる。
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