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人でなしの女のkyonのレビュー・感想・評価

人でなしの女(1924年製作の映画)
4.0
1920年代前半のフランスでこんなにビジュアルに強い作品があるなんて…!

冒頭から印象的、可愛いミニチュアのお家が映され、ミニチュアやっぱりいいなぁって思ってたら車から人が登場!笑

あれ!?ミニチュアどこまで?って一瞬びっくり。

そこから、あるスターの女性をめぐる物語に。

サイレントゆえのショット間のタイポグラフィから、画面設計、まさにモダンと言うべき幾何学的なセット、ポール・ポワレの衣装、そして照明で照らされる女優や俳優の顔まで…。


情報量の多さに目が退屈しないなぁ。

フランスでは当時ロケ撮影が主流で自然的なものを映す監督が多かったと聞いて、ハリウッドの土地柄、1から世界を構築しなきゃいけなかった環境の違いを感じる。
当時のハリウッドはまだまだ土地はあれど、更地だったからセット撮影が主流だったみたいだし…。

この作品はそういう意味ではやっぱり珍しくて、フランスではセット撮影の先行的な作品だったし、ハリウッドから観たらある意味理想の形なのかも。(セット撮影+ロケ撮影)

1924年だから、まだポワレがデザイナーとして権威的だった時期、シャネルもかなりスターではあったけど。
ポワレお得意のターバンスタイルや装飾的な衣装を観ていて、ああポワレなんだ…ってちゃんと実感する。

個人的にはこのセットかなり驚かされたし、かなりインスピレーション与えられる。