人でなしの女の作品情報・感想・評価

「人でなしの女」に投稿された感想・評価

kyon

kyonの感想・評価

4.0
1920年代前半のフランスでこんなにビジュアルに強い作品があるなんて…!

冒頭から印象的、可愛いミニチュアのお家が映され、ミニチュアやっぱりいいなぁって思ってたら車から人が登場!笑

あれ!?ミニチュアどこまで?って一瞬びっくり。

そこから、あるスターの女性をめぐる物語に。

サイレントゆえのショット間のタイポグラフィから、画面設計、まさにモダンと言うべき幾何学的なセット、ポール・ポワレの衣装、そして照明で照らされる女優や俳優の顔まで…。


情報量の多さに目が退屈しないなぁ。

フランスでは当時ロケ撮影が主流で自然的なものを映す監督が多かったと聞いて、ハリウッドの土地柄、1から世界を構築しなきゃいけなかった環境の違いを感じる。
当時のハリウッドはまだまだ土地はあれど、更地だったからセット撮影が主流だったみたいだし…。

この作品はそういう意味ではやっぱり珍しくて、フランスではセット撮影の先行的な作品だったし、ハリウッドから観たらある意味理想の形なのかも。(セット撮影+ロケ撮影)

1924年だから、まだポワレがデザイナーとして権威的だった時期、シャネルもかなりスターではあったけど。
ポワレお得意のターバンスタイルや装飾的な衣装を観ていて、ああポワレなんだ…ってちゃんと実感する。

個人的にはこのセットかなり驚かされたし、かなりインスピレーション与えられる。
1920s辺りのフランス文化が好きな人は必見 これすごいな、庭園美術館でこの作品をつかった映像作品があったから今回観てみたんだけど100年ほど前の作品なのに目と耳に新しい。話が面白いかと聞かれたら、あんまり理解せずに観たというのが正直なところだけど、舞台衣装と舞台装置がほんとうにすごい(あえて「舞台」とつけたのは、衣装がまんま『Comœdia illustré』のファッションページとまんま一緒だ!と思ったから。ポワレらしいし、時代がかぶるというのも大きいだろうけどね)
リュスのパラードが参考にされたのかな… 次もう一回卒論書け!って言われたら、この作品取り上げようと思いました
人間

人間の感想・評価

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2015.11.03@メゾンエルメス
KUBO

KUBOの感想・評価

3.0
「人でなしの女」は1923年の作品で、その前衛的な映像に公開中止になったという幻の映画。前半は周囲から「人でなしの女」と呼ばれる売れっ子の歌手と彼女を取り巻く男たちの話だが、後半、そのうちのひとりである発明家が中心になると一気にSF映画の趣きになり、難解な方向に加速していく。4Kでリストアし、音楽も新たに録りなおしたのかな? 映像と本編を見ながら演奏しているようなジャズ風な劇伴とが相まって、オシャレで不思議な世界を創り出していた。
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