これはスノーボードやスキーのハーフパイプが好きな人にはとても興味深いドキュメンタリー。
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スノーボードがオリンピック競技となったのはなんと長野大会（1998年、知らんかった）。日本人選手が最初にメダルを取ったのはソチ大会（2014年、平野歩夢）。この映画ができたのはそれよりずっと前の2001年、描かれているのはさらに遡ること25年。スノーボードに直接影響したにちがいないスケートボードが、1970年代のアメリカでどのようにして生まれ、 今のような若者のメジャースポーツ・文化に育ったのか。そこに深くかかわったＺ-BOYSと呼ばれた人物達へのインタビューと当時の映像で振り返る。
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舞台はロサンゼルス、サンタモニカのヴェニス・ビーチ、市内の小学校のプールや金持ちの家のプライベート・プール・・・。12名はいわゆる不良少年・少女たち。
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・スケートボードのルーツはサーフィンだった
ヴェニス・ビーチは60年代に栄えたが70年代は廃れて海岸に建築物の杭が無数に残った。そこに打ち寄せる大波にのって杭の間を潜り抜けるアクロバティックなサーフィンのワザをカッコいいと競い合ったＺ-ＢＯＹＳたち。
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・スケボーの技術革新
彼らはサーフィンをしない時は、陸でスケートボードに興じた。スケボーは当時ホイールが石からウレタンにかわるという技術革新があり、格段に滑りやすくなった。彼らは新しいスケボーでサーフィンと同じワザをカッコよく決めることを競った。
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・天候不順による水不足がきっかけ
1975年の干ばつでロサンゼルスでは水の使用制限がしかれた。水のなくなったプライベートプールや小学校のプールがスケートボードに最適の場所だということに彼らは気づく。よその家に勝手に入ってプールでスケボーやって警察が来る前に去っていく。ゲリラ作戦でスリルを楽しみつつ、スタイルを磨いていった悪童たち・・・
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不良少年たちがいつの間にやら時代の最先端を走るカッコいい英雄となったグッドラック・サクセス・ストーリー（才能豊かだったのに運の悪かった人もいたけどね）。はみ出し者だったストリート・アーティストたちが成功したドキュメンタリー「ビューティフル・ルーザーズ」に通じるところがありました。
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アメリカのプールは底面と側面が大きなアールで滑らかにつながる仕様が普通だったんだね。そんなプールは日本ではほとんどお目にかかったことがない。プールといって私が思い浮かべるのは底面と側面が直角の競泳用プール、こんなプールではスケートボードは絶対できないから、アメリカのプール事情こそがスケートボード誕生の影の立役者だったと、外からは見えました。
