サーフ

モンスターズ・インクのサーフのレビュー・感想・評価

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)
4.4
「モンスターズ・インク」で働くマイクとサリーが起こす大騒動を描いた映画。ピクサー作品。

まず設定が面白い。子供の悲鳴がモンスター側の生活における必要な動力源という事や、子供がモンスターを恐れるのが普通なのに実際はモンスター側が人間の子供を恐れているという立場の逆転は凄く良い。
畏怖される存在の人間の子供がもしモンスター側の世界にやってきたら、それがモンスターを怖がらない活発な子供だったら…?
世界観をきっきり作っているからドタバタに対する期待感はかなり上がってくる。

ドタバタの面白さこの映画の主な魅力だが、サリーの人間の子供ブーに対する感情もまた魅力の一つ。ドタバタの中でだんだんとブーに対して父性を抱き始めるサリー、そしてノルマといった数字では表すことのできない愛情を知ってゆく。名前を付けちゃうのも愛着への現れ。

ブーの天真爛漫な感じはめちゃくちゃ可愛いし、モンスターのビジュアルも「気持ち悪さ」と「可愛さ」が両立してるデザインも素敵。ストーリーは脱出劇のドタバタで楽しめて、サリーのブーへの思いに心が温かくなる。1つの映画で色んなポジティブな感情になる。とても素敵な映画だなと思った。

後、オープニングの映像がめちゃくちゃオシャレ。ジャズアルバムのジャケットの様なデザインや音楽のオシャレな感じ、堪らない。
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