MARUKO

モンスターズ・インクのMARUKOのレビュー・感想・評価

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)
5.0
自分にとってピクサーNo.1(トイ・ストーリーは殿堂入り笑)THEパーフェクト映画。
発想とキャラクターとストーリーと映像と音楽と、すべてがバランスよくて。昔よく観てたけど「こんなに良くできてたんだ」って再鑑賞、再確認。

なんで人間の世界に?って思ったけど、多分発想は逆だろうね。オープニングで物語る。夜のクローゼットの隙間、カーテンの隙間、ベッドの下。その暗闇はどれも子供の恐怖を煽るもの。
そこにモンスターが実際にいたら?それをいるものとしたら、なぜいるのか?モンスターの世界から観てみよう。そう思うとワクワクする。

次の展開へのきっかけと世界観・設定との噛み合わせが、気持ちいいほどいちいち絶妙。あ、なるほどそうしてくるか~というため息の連続。

人間の子供がほんとに危険なわけではなく、思い込みでやべえと思ってるのがいい。あれ?そんなことなくねって。接し合えば分かることがある。
サリーとマイクメインだけど、それと共にいたブーの成長もしっかり描かれてて👍。

笑いによって歩み寄る。それが人間とモンスターを隔てる扉を開く。
でも、帰さなきゃいけないリアル。
扉は開けたら閉めるものだから、扉を隔てる限り″完成しない″厳しさもあり、案外シビアだなって思ったり。
怖いこと言うと、笑わない子供もシュレッダーなのかもしれない。

だからあのラストが希望に満ちてるのか、やるせなくてむなしいのか。
自分にはかなり含みの多いものに映った。

p.s.社長が手にしたあのドリンクバー、ブリブリっつって素直に飲み物がでないんだよ。細かすぎ笑
ハリーハウゼンズは「いらっしゃいませ!」
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