YAZ

愛と死の記録のYAZのレビュー・感想・評価

愛と死の記録(1966年製作の映画)
3.4
被爆者の悲恋映画観る
吉永小百合主演
渡哲也、芦川いづみ共演

恋人を病で亡くす有りがちな悲恋映画
ですが見るべき所もいくつか
新人同然の渡哲也は正直ほぼ棒読み
ですが武骨で誠実な青年役
吉永小百合は家族の反対押し切って
「最期」まで意志貫き通す一筋な女性
で渡が倒れる前とのキャップも上手く
演じていたな~と思います

姫田真佐久のシャープなモノクロの
広島市内の風景はおそらく今とまるで
違うので広島在住の方は資料としての
価値もあるかと
当時は入れたらしい原爆ドーム内での
映像は貴重ではないでしょうか

こういう話当時は有っただろうなと
想像して観てましたが実話ベースという
話も在るようです
悲劇としか言いようが無いですが、病に
倒れなくても被爆者は結婚相手として
ふさわしくないとういう差別に僅かに
触れてます

いづみ様、吉永家の隣に一人暮らす女性
ですが小百合の兄と付き合っていたが
兄の親の反対か兄がビビったかで結婚
諦めた過去があるようです
終了近くの僅か2シーンの出演ですが
なかなか重要な役ではないかと

高度成長期で浮かれる影で社会の中心
に居た被爆体験者の物語として残す
べき作品かと思います

監督 蔵原惟繕
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