しぇんみん

ビバリーヒルズ・コップのしぇんみんのレビュー・感想・評価

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)
4.0
わが青春のビバリーヒルズコップ。

ザ、ヒーティズ、オン!

映画サントラを初めて自分の小遣いで購入した作品だ。

始まりはデトロイト。

優秀だが違法スレスレの捜査方法で毎度上司から注意されている刑事、アクセル・フォーリー。

ある日、悪ガキだった頃からの幼馴染、マイキーがビバリーヒルズから訪ねて来るが、再会を喜ぶ間もなく何者かに殺されてしまう。

どうやらマイキーは、良からぬ相手から違法な債券をくすねてしまったらしい。

身内の事件で捜査から外されたアクセルだが、休暇を取り密かにビバリーヒルズへ向かう。

そして、マイキーに仕事を紹介した同じく幼馴染のジェニーのもとを訪れ、捜査を開始する。

いつも通りの捜査方法から、ロス市警に目をつけられながらも、怪しい人物まで辿り着くが...。

言わずと知れた、エディ・マーフィをスターダムに押し上げた作品。

1,500万ドルの低予算で、興行収入3億ドル超の大ヒット作だ。

軽快な楽曲に彩られたアクションや銃撃シーンはシンプルで、シンプルが故に分かり易く面白い。

いつもはおちゃらけているアクセルもやるときはやる。

ストリップ・バーでの捕り物は、端的に彼の優秀さを表現している。

現地で知り合いとなるタガートとローズウッドの2名も、憎めぬキャラクターで良いアクセントだ。

場所柄から規則一辺倒の2人。

最初、彼らは法の枠に捕らわれないアクセルのことを好ましく思わない。

だが、アクセルと接するうち、彼の優秀さ、率直さ、そして何よりの正義感に心を動かされるようになる。

アクセルが、本当に大切なものは何だったのかを、思い出させてくれたのだろう。

そして終幕間近、タガートとローズウッド、アクセルが、互いを尊敬し合い、深い友情を感じるシーンは、感動、感動。

何に於いても、全編通してサウンドトラックを彩る楽曲がどれも素晴らしく、音楽と物語のマッチ感が心地よい。

本当に記憶に残る作品となっている。

ハナマル!

2018/02/16
しぇんみん

しぇんみん