しまうま

ビバリーヒルズ・コップのしまうまのレビュー・感想・評価

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)
5.0
 良い音楽と、良い脚本と、良い俳優がそろえば映画はこんなに楽しくなるんだなと思わせてくれた映画を、久しぶりに見直した。エディ・マーフィの出世作である今作は、誰にでもおすすめできる立派な「名作」として、今も色褪せない映画であることを実感させてくれた。


 とぅ、とぅ、とぅっとぅ、とぅっとぅ、という音楽が鳴り出すと自然と胸が高鳴るのを抑えられない自分がいる。もうそこからして素晴らしい。
 この映画が『あぶない刑事』や『踊る大捜査線』にどれだけ大きな影響を与えたのか、はかりしれないものがある。前述の2作の大ファンの僕にとって、そのネタ元ともいえる今作はそれだけで価値があるのは間違いないけど、「型破りな刑事 vs 規則に忠実な刑事 vs 管理職」の図式がこんなにわかりやすく、かつコミカルに提示されると、否が応でも彼らに共感してしまう。

 エディ・マーフィはもちろんだけど、若手刑事のビリーも、ベテラン刑事のタガートも、そして規則に従順だったはずの警部補も、みんな最後には素敵な表情をして観客を迎えてくれた。僕の一押しはやっぱりビリーだ。「あぶない刑事」でいう仲村トオルのポジションかな、サイコーだよ。ほんとに。
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