あなたと私の合言葉 さようなら、今日はの作品情報・感想・評価・動画配信

「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」に投稿された感想・評価

大映スター総出演による恋愛コメディ。柴田吾郎(田宮二郎)が登場する冒頭シーンから棒読み台詞の応酬で独特のテンポ感を生んでいる。全体的には凡作だが見所も多い。
・眼鏡姿の若尾文子様がとにかくキュート
・妹役の野添ひとみはスチュワーデスだが、機内で「もらいゲロ」するシーンは必要だったのか?
・不二家のシーン、フランスキャラメルが積んであるのは確認できるが、佐分利信が買ったお菓子は何だろう?
・新幹線開通前のボンネット型特急「こだま」の映像
・京マチ子の店にあるアサヒビールの箱がオシャレ
・若尾文子が勤める会社では、日産オースチンA50ケンブリッジの売り出し中。おそらくタイアップしてるのだろうが、出演者が車を運転するシーンは皆無。
6人の男女の微妙な関係。根底にあるのは父の子離れ問題。小津安二郎が撮りそうなテーマを大映で市川崑が撮っているのが面白い。冒頭に登場する若き田宮二郎が男社員3人が居並ぶ中では断トツでスマートでその片鱗が垣間見える。そんな彼も2年後には『悪名』シリーズでヒットを飛ばし、一躍大映のトップスターの1人となり、また本作の主演である若尾文子の相手役として数々の作品を世に送り出すことになると思うと非常に興味深い。
さて、本作の主題は若い男女の恋愛というよりも佐分利信と若尾文子親子の父の子離れ問題にある。それは同時に母のいない子の父を思う気持ちでもある。それにより気になる相手を盗られてしまい、婚期が遅れる。また、観ていて思ったのが男性よりも女性が強く描かれており、これは当時の女性の社会進出という時代背景を反映したものとなっている。
眼鏡をかけた若尾文子が珍しくて良かったが個人的には大阪弁を軽妙に操る京マチ子が魅力的だった。
色々な経緯がありながら関係を保てるのは素直にすごいなと思った。
え

えの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

市川崑のイメージが変わった、というか、小津をやりたかったのだろうか
それにしてもこの棒読みこのテンポで生まれる人間の愛おしさおかしさはなんなんだろな
この感じの若尾文子新鮮で良かった
眼鏡外すとぼーとしちゃうの最高
そして船越英二への愛が増す一方...コミカルで綺麗なおじさま、、

こんな風に、絡み合いながらも前へ前へと進んでいきたいものよね
親でも友人でも恋人でも、相手を想うという行為は等しいはずだ
さようなら、今日は で、寂しさも乗り越えて
軽いラブコメと思ってたら、親の子離れ子の親離れが本当のテーマで感動的。面白い!
shino

shinoの感想・評価

3.3
日本映画は昔の作品の方がテンポも良いし、セリフも効いている。

この映画の当時にしては 高学歴で良い職業に就いている女性でも 結婚観は自由ではなかったようだ。

小津安二郎の「晩春」に似ているテーマだけどラストシーンだけは現代的だった。
OKWR

OKWRの感想・評価

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再見。大映おなじみのキャストで安心。
たまにメガネな文子さん、ちゃきちゃきした野添ひとみさん、年上の京マチ子さんが大先輩らしく引き締める。
菅原謙二、船越英二、川口浩の3人もいい。
それぞれ片思いや横恋慕しながら、気持ちの一方通行が少しずつ変化していく。
市川崑の映画ってこんなに台詞のやりとり早かったっけ?と思うくらいスピーディで、たまに出てくる左側に余白を大胆に設けた構図なんかもいい。
父親が男やもめだと娘は結婚しにくいものだろうかと思いつつ、小津さんの『晩春』とはちょっと違った趣き。でもお父さんがサブリンってのがいいですね〜。
仕事を続けてステップアップしたいのか、結婚したいのかわからないけど、それなりの年齢になったら結婚するものという価値観には抗いたい、そんな気持ちは今にも通ずるものがあると思いますね。
ラストの文子さんの表情がとてもいい。

このレビューはネタバレを含みます

父親と娘という小津的テーマを市川崑が再解釈した作品です。当時の結婚観の微妙なニュアンスが掴み切れないと話の中心に入ってはいけないでしょう。若尾文子は安定の演技をここでも見せてくれます。彼女のメガネ姿のOLという役どころは本当に貴重です。
あつ吉

あつ吉の感想・評価

3.9
すばらしー。
若尾文子の笑い方、京マチ子の抑制、突然の野添ひとみ、ポーカーフェイスで滅茶苦茶な佐分利信など笑った。コック帽の船越英二も最高。軽さに期待しつつ合間に流れるムード歌謡っぽい音楽に嫌な予感を感じていたが、映画は途中からメロドラマに。コメディを期待し過ぎたかもしれない。小津っぽくもあり。1959年でキャリアウーマンを題材にするのはかなり早いような。若尾文子の眼鏡の使い方に唸る。演出の映画。
始終めちゃめちゃハイテンポの会話、ちょっと油断すると置いてかれてしまいます。でもそのスピード感とドライさが爽快。
どっかに嫁いでハッピーエンドがよかったと思うわたしはこの映画より古い考え方の女なのかもしれません。なんなら冒頭しかでてこない(もったいない!)田宮二郎と結婚して終わりでええやん…
あと若尾文子より京マチ子派です。
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