あまのかぐや

シャッター アイランドのあまのかぐやのレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
4.6
再投稿です。

イイね押してくださったかた、すみません>_<


あまり評価は高くないようですが、わたしこれ大好きなんですよね。評価が良くないのは公開時「謎解き要素」や「物語のどんでん返し」にぱかりスポットを当てていた結果なのでしょうか。

劇場で観たとき「この映画のラストは」云々のテロップが出たように記憶しています。ポスターや予告編ではなく!わざわざ映画本編の冒頭で!余計なサービスいらん!

マーティン・スコセッシとディカプリオのタッグは3作見ましたが、私なんかが言うのはおこがましいのですが、この監督は、どれもディカプリオという役者の良さをとても分かったうえで活かすことにかけては、どの監督よりも長けていると思いました。その証拠に、もともと好きだったディカプリオが、映画を観た後また一段深く好きになってる。感情が極まってこぼれる涙とか、…どうしてこんな綺麗に零れるのでしょうか。

陰鬱な島の色合い、嵐の湿った空気、湿った精神病棟と患者たち、探し求める対象の心もとなさ、記憶の中のダッハウ収容所。

わたしにとって、ぞくぞくと引き込まれる要素だらけ。映画全体に漂う重苦しい空気と、人生の悲劇を背負ったテディ・ダニエルズ(捜査官)。ちょっとそこらへんの謎解き映画とは別次元の「人間の心の謎」とその恐ろしさをみせるという点では、これまでのスコセッシ監督のイメージとは全く違ったものになっていると思いました。

あとからネット上に星の数ほどある「シャッターアイランドの謎解きサイト」をみれば「ほほう」と思えることもあるのですが、そういうの読むとちょっと萎えてくるから。わたしは。

頭で読むな。心で読め。と臨んだ結果のスコアでした。

助演のマーク・ラファロの抑えた演技や、ベン・キングスレーの目つきなど、全てわかったうえでもう一度観るととても深い。

それから、なんというか、役名で書くのは憚られますが、妻役のミッシェル・ウィリアムズ。
彼女の危うさ、脆さ、美しさ、…とても印象に残っています。