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シャッター アイランドのEditingTellUsのレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
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Martin Scorsese week? Saturday

かなり良くできていると思った。脚本としての抜け目がないのもそうだが、映画として取りこぼしがないように色々な工夫がされている。
オープンエンドなところもあるが、それもまた偶然ではなく、意図されてオープンにされているところが憎い。

Martin Scorseseの撮影の特徴なんかはなんとなくわかってきたが、話の内容が濃すぎて、映画的要素に注目する余裕がない。
本作は、"Gang of New York"よりも英語的に難しくなかったのだが、それはそれで、普通に映画として楽しんでしまうのがまた憎い。
設定が現実離れしているぶん、撮影の場所やセットにかなりの気を配らないとチープになってしまうところを、さすが巨匠というこだわりぶりで、見ていて、変な感じがしない。さらに、現実にはありえない構図やライティングでも、彼の技法にかかれば、リアリティを超えた世界観を作っている。ドリーフォローのシーンなんかも、撮影自体を考えてみれば異様な光景だろう。
音楽は印象的でもあるが、統一されている部分もあって、トランジションでの移り変わりが興味あり。
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