さんおつ

シャッター アイランドのさんおつのレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
3.7
あ~っつう感じ。悪くはないが、単調かつ真面目すぎで「答え合わせ」も全て言葉で説明した上で、なおかつ画面を見せる律儀さ。ミステリー慣れしている方は途中でオチが読めるだろうし、もしかしたら誰が説明してくれるのかまで読めてしまうかもしれない。

長い。クドい。その割に、あとから色々繋ぎ合わせてみてもアハ体験があまり得られない。「シックスセンス」みたいに2度見しましょうっていうウリなんだけど、そう考えても良くできているわけではない。

理由は、ほぼ途中までストレートに捜査過程が進み敵?側か普通に怪しい為。ただし騙された感より、理詰めで構成した感じが強く、色々細かい違和感あるシーンは詰め込んであるのだが、後から思い出して、「あ!」って感じにはならない。結局、伏線がほぼほぼ言葉に依存し過ぎているせいだと思う。

因みに映画としては、まーまー良くできている。常に何処かしら陰のある撮影、演技、演出も水準以上。

スコセッシ本人は、映画愛に満ちている人なのかもしれないけど、監督としては、被写体に向ける視点が無い人という感じがする。例えば、役者をどう画面の中で動かすか?とか、風景のインサートショットとか、カットのつなぎ方のほんの少しのタイミングとかに監督の癖が表れると思うんだけど、スコセッシ映画の場合そうした視覚面が優位に立つことがなく、端的にいうと画面が理屈っぽい。


蛇足になるが、マックス・リヒターの"On the Nature of Daylight"の使い方は、「メッセージ」のほうが遥かに上だった。