ネブュラー

シャッター アイランドのネブュラーのレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
3.9
スコセッシ、ディカプリオ黄金コンビ。
観客に見せてきたシーンがひっくり返され、事実が語られる。特に映像というメディアにおいては、特権的なプロットですよね。リアルな映像として見せられるからこそ、ひっくり返った気分になる王道プロットでした。
人格の多重性をうまく表現できるって、ディカプリオはやっぱすごい役者です。
スコセッシお得意の人間の尋常ならざる部分、精神を描き、破滅的、悲劇的な結果の先、今回は人間としての尊厳を自分なりに守る選択をするような、なんだかエモーショナルな味わいのある映画です。

ところどころ、これって伏線なんだろうな、どう回収されていくんだろうというところに目がいきがちですが、事後のディカプリオの心情、厳しい現実に向き合い、自ら選択を行い、自分なりに責任を負う姿も見どころの一つ。

スコセッシ映画の真面目なディカプリオ。
が、あるからこそ、ウルフオブウォールストリートは傑作となりました。
そして、緑色じゃなくてもマークラフォロはイカす。
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