さうすぽー

シャッター アイランドのさうすぽーのレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
3.2
自己満足点 63点

レオナルド・ディカプリオとタッグを組んだマーティン・スコセッシ作品の一本。

精神的な疾患を収容する孤島の収容所で起きた事件を追い、ディカプリオとマーク・ラファロが島を訪れる内容で、「ネタバレ厳禁」で有名な映画。

島の中での独特で不穏な雰囲気が全体に漂っていて、良い意味で居心地の悪さがあります。
そういったスリラー的な手法は良かったです。
収容所のセットは迷宮のようで居心地の悪いような作りで素晴らしいし、作品の世界観に見事に反映されていたと思います。

ディカプリオやマーク・ラファロ等の俳優陣の演技も素晴らしいです。
それぞれの登場人物の役にはまっているだけでなく、細かな視線や表情で繊細に魅せていました。


ただ肝心な「どんでん返し」要素については、またしても中盤辺りで見破ってしまいました。
伏線は敷いていて上手い部分もありますが、半分くらいは理解出来てしまって肩透かしを喰らいました。
そして、終盤明かされる真実の内容自体も「結局その展開かよ!」と思ってしまいます。

結局、自分が期待しすぎたところもあります。
やたらと「どんでん返し」の部分だけを取り上げてしまうと、どうしてもそっちの部分に目が行きがちになります。
なので、「映画好き」の皆さんもむやみやたらに「この映画、どんでん返しが凄いです!」と煽らない方が良いかと思います。

話自体は悪くないのですが、個人的にはその「どんでん返し」部分は驚きはしませんでした。
皆さんも、あまり「衝撃のラスト」とか言う肩書きにあまり強い期待をしすぎない方が良いかと思います。