威風堂々…
実話を基にした王道ながらグッとくる作品だった。そして随分と久しぶりに音楽映画に触れて、音楽の持つ力を味わった。
ともあれユアン・マクレガーが若くて可愛い!個人的に重ね着タックアウトの着こなしイメージが強いけど、今作でも裏切らないなぁ…笑
時代の移り変わりの中で淘汰されてゆく炭鉱町の人々の悲哀、そしてそこに生きる誇りとか団結力の強さを感じる。また働く男たちからは男気は勿論、汗の匂いまで漂って来そうで、プラスバンドとのギャップを感じるところ。
仕事と音楽のオンオフはどちらにもプラスをもたらす文武両道的なイメージ。それだけにどちらも欠けちゃいけないし、先代から受け継がれてきたものならば尚更 途絶える事を思うと胸が痛い。
ユニホームカラーに合わせて染めた紫ヘアーの奥さま(おばちゃん)コンビが笑いを持ってってくれるけれど、泣き笑いピエロの背中は事のほか切ないなぁ…
演奏曲“威風堂々“をはじめ、どの演奏シーンも漏れなく感動と高揚感に満たされる。
そしてラストはダニー(ピート・ポスルスウェイト)の説得力この上ない台詞が胸に刺さる。