kazu1961

東への道のkazu1961のレビュー・感想・評価

東への道(1920年製作の映画)
4.0
▪️Title : 「東への道(1920)」
Original Title : 「Way Down East」
▪️Release Date:1922年公開
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-094 再鑑賞
▪️My Review
グリフィスとリリアン・ギッシュのコンビはやはりもう最高です。無声映画時代の悲劇のヒロイン、幸薄いヒロインを演じさせればリリアンの右に出るものはいないかと思います。なんせ、子役でデビューした後、70年も女優人生を送った伝説的女優ですもんね。
本作、「東への道」は当時、大ヒットしたんだそうです。ちょうど、今から100年前の作品。今観ても全く色褪せない内容をもった作品ですね。
グリフィスは、「イントレランス」や「國民の創生」とはまた違った側面を本作ではみせています。グリフィスとリリアンのコンビで世に送り出してきた作品というのは、貞操を守る可憐な少女という設定が鉄板ですが、そこに今回は流氷上で倒れて流されるリリアン演じるアンナを青年が助けるシーンは、グリフィス得意のラスト・ミニッツ・レスキューが遺憾なく発揮されるクライマックスとなっています。
荒れ狂う猛吹雪や河を流れる流氷上で失神するリリアン・ギッシュ等の見事な描写はとても見応えがありますね。
物語は。。。社交界にデビューしたアンナはハンサムな男の甘い言葉に乗せられて、結婚すると騙されて未婚の母に。幸福に見放されたアンナは清らかに生きる資産家の純粋な息子に求婚されます。しかし、素性が暴かれたアンナは村から追い出され、吹雪の野原をさまようことになります。。。
ほんと、一途に“愛の奇跡”を尊重するグリフィスの乙女チックな信念と、こんな話にうってつけのヒロイン、リリアンの可憐さが合わさって見事なラブストーリーとなっています!!

▪️Overview
D・W・グリフィス監督による1920年公開のアメリカ合衆国のサイレント映画である。主演はリリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス。ロティ・ブレア・パーカーの芝居『Annie Lairie』に基づくウィリアム・ブラディが演出した芝居『Way down east』を映画化したものである。(参考:Wikipedia)
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