ピカソがただひたすらに絵を描きまくる、78分。
ピカソって何が凄いの?!絵を見ても笑っちゃうんだけど…って方に稀に遭遇するが、そういう方にぜひ少しでも見て欲しい!
美しく紡がれた音楽とともに、キュッキュッサラサラ、とマーカーを握る音の連続。
スクリーンには、ドンドンと容赦なくアートが生まれていく。
即興でサラサラ〜と描く筆致から、想像もしないような絵が次々続々と。
ひたすら描いてるだけなので、映画としては若干ダレるかもしれないが、一本の線から物語が紡ぎ出される様は、感動的で面白い!
仕上げ方、発想力、色遣い、迷いのない筆…どれを取っても素晴らしくて、線一本描くだけで、超オシャレで完璧にアートだからしびれる。
線が喜んでる感じがしたし一切のムダがない。
全ての物をアートの世界に引き込んでしまった。
油彩の即興もあり、最初の絵から面影も残さないような絵が出来上がり、衝撃!
今見られる絵画の裏側に、色々な下書きや重ね塗りがあるって深くてロマンチックで、あらためて油彩画の魅力だな〜と。
ピカソって本物ガッチガチの天才だったんだな、と再認識させられた映像作品でした!
アート好きとしても、画家の制作現場をここまで覗くことが出来るのは大変貴重で最高な試み。
ピカソ本人の「極め過ぎた人」感ある、ヴィジュアルも良かった。
色々な意味で初感覚バチバチの映画。