昼食後爆睡野郎

マッキントッシュの男の昼食後爆睡野郎のネタバレレビュー・内容・結末

マッキントッシュの男(1972年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「宝石泥棒が巻き込まれる」何て書いてあるから判りにくいが、要は、主人公は最初からスパイであって、スレイドに近づくためにわざと宝石泥棒の廉で有罪を得て刑務所に入り、一緒に脱獄するところまでは筋書き通りだったと言うことだ。しかし、リアデンとしては隙を見てスライドを処分するつもりが、マッキントッシュの方では黒幕であるウィーラー卿の尻尾を捕まえるべくわざと敵側に情報を与えて動きを誘う。回りくどいが、スパイ物の本質というのは確かにこういう回りくどさのなかでいかに初心を貫けるかということだと思う。最後、スミス夫人が怒りを爆発させて敵を始末するが、男中心の世界観に自虐的に冷や水を浴びせるかのようだ。観終わって、冷戦下、実際に愚かなゲームのために犠牲になったスパイ達に想いを致す。