「憎しみの連鎖について考えされられるお話』
20201218 144
もっとバイオレンスな作品かと思っていたら、案外そうでも無く。
エドワード・ノートン演じるガチガチの白人至上主義者の主人公デレクは、黒人を射殺た罪での3年の禁固刑になる。兄デレクに憧れ出所を心待ちにしていた弟ダニーだったが、3年経って帰って来た兄は別人の様に改心していた。というストーリー。
デレクの過去が語られながら、出所して別人の行動をとる前半パートは興味深く観れたが、その改心の理由を自らがあっさり語るという演出はちょっとガッカリで面白くなかったし、その説明にももう少し説得力が欲しかった。
人種差別というテーマを掲げている割に内容は薄い気がする。ただラストは衝撃の展開。差別に限らず、ヒト同士の憎しみの連鎖について考えさせられる。天はデレクにどれだけの苦難を与えるのだろう…。