強烈な印象を残した映画。
人種差別してしまう方から、その虚しさに気づくまでを追体験させてくれるような感じだった。
回想の中の白黒の世界、最初その白黒両極端な世界の中だけをぼんやり見せられると、個人的な憎しみから極端に白人至上主義に傾倒するデレク(エドワード・ノートン)が不謹慎にも一瞬かっこよく見えてしまうからちょっと困る、そしてその目線は取り巻きの集団そのもの。
結局やつらの大半が徒党を組む根拠が実は思想というより現状不満でしかないからデレクをカリスマ視することで自分達もそうなんだと思い込もうとしているようにも感じた。多分それがなかなかタチ悪い。
物事をカラーで見ることは大事だなと思った。