そそ

アメリカン・ヒストリーXのそそのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.1
ジャケットからして難解な所謂アート映画的な作風なのかと思っていたが、予想以上に直球な社会派映画だった。ネオナチだった過去と更生した現在が同時進行で描かれるので、エドワード・ノートンを存分に堪能できる。有色人種への異常なまでの怒りと憎しみを抱えていたのにも関わらず、ちゃんとしたコミュニケーションを経た結果綺麗に更生するのが、盲目的な差別意識の脆さ・無意味さへの批判として強く効いていて良い。しかし単なるハッピーエンドで終わらず、デレクの父との会話やラストの展開等を通じて、人々に根付く差別意識の悪循環の輪はそう簡単には閉じないという現実を改めて突きつけられた
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