踊る猫

アメリカン・ヒストリーXの踊る猫のレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.0
3.9 点にしようかとも思ったのだけれど、エドワード・ノートンとエドワード・ファーロングの演技を買ってもうひとつだけ評価を上乗せした。アメリカ社会における白人優位主義を描いた作品で、白人というマジョリティと黒人・移民といったマイノリティの関係が相当に分かりやすく整理されておりそうした問題に馴染みのない方でも入りやすくなっている。これが嫌味に聞こえないことを祈るが、道徳の授業の教材に使ってもいいくらい主張はストレートだ。折しも日本でもヘイトスピーチといった現象が散見され、この映画で描かれているアメリカ社会とはさほど相違がなくなっているように感じられるのだけれど、願わくばその中のひとりでもこの映画に触れて「憎しみ」を糧に生きることの虚しさを思い知って欲しいところだ。
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