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アメリカン・ヒストリーXのkuuのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.3
凄まじいし、なぜか雰囲気が懐かしくおもえて、見入ってしまった。魅入るかな。
『ファイトクラブ』とはちゃう人かとおもうほどガタイがええようになったノートン。
モチのロンでノートンの演技はえかったが、この映画じゃ、弟役のファーロングの方が重要な役割をしとる気がする。
人の心底に隠れ潜めとる闇を、繊細であどけなさが残る演技がめちゃくちゃ良かった。
せや、ノートンが主義を改めるまでの経緯や出来事は何となく解るけど、BLACKSをかなり憎んどる奴が、あんな残酷な殺し方をした男が、どないな言葉で変わっていったんかもっと掘り下げてほしかった。
己の行動が招いたとは云え、ほんまに過酷なる代償ってこんな事かなって、これは人種差別や家族の話には終わらなくて、無限地獄のように、はたまた因果応報と連鎖する怒りの話にまで膨れてるし、連鎖を断ち切ることの難しさや、こないな問が、今、アメリカ国内だけに留まってへん、全世界がこないな問題と真摯に向き合わなあかんのちゃうかと。
考えさせる映画やったかな。
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