さききち

アメリカン・ヒストリーXのさききちのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.6
差別意識と被害意識。
極度の意識や盲信は、自らを先鋭化の渦に陥れ、人は本来の自我を喪失してゆく。そうやって行き場のない怒りや攻撃が産まれ、本来起こり得ない不幸の応酬に至る。怒りは何の解決策も幸福も提示してくれない。

人種差別-それは一向に解決しない世界規模の恒久課題-のメカニズムと産物を、あるネオナチ青年とその家族を通して平易に描いた傑作。

人生に1度は観ておきたい作品。
VHSリリースぶりの鑑賞。

『ファイト・クラブ』同様、エドワード・ノートンのカリスマ性が光る。
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