人に考えさせて、人を激怒させて、叫ばせて、泣かせるような作品だった。人間が時にどんなに差別的で、冷酷になれるかという悲惨な問題が胸に突き刺さった。目を逸らしたくなるような人種差別の現実を頭を押さえつけられて無理やり見させるような力強い作品。どんな人種であっても良い人は良い人、悪い人は悪い人。決して楽しい映画ではないのは間違えないが、自分の育った環境を言い訳になんてしちゃダメなんだって、人は変われるんだって考えさせられた。戦争映画もそうだけど、どんなに教科書の文面で悲惨な出来事を述べられても、インパクトは弱いしそのうち忘れてしまうけど、映画って、映像って人に凄まじい影響を与える素晴らしいものだと思う。
