アメリカン・ヒストリーXの作品情報・感想・評価

「アメリカン・ヒストリーX」に投稿された感想・評価

もしも兄貴がナチズム崇拝で、人種差別主義グループのリーダーだったら?

それを、弟:エドワード・ファーロングの視点で、過去は白黒、現在はカラーのドキュメンタリー・タッチで描く。

結論としては、悪いのはいつも大人だ。

詳細は描かれていないが、そもそもがステイシー・"マスター"・キーチの洗脳に依るところだし、母親も男関係にだらしなく、幼い娘がいるのに自堕落な生活を送っている。

そんな劣悪な環境に置かれたら、誰だってエドワード・ノートンのようになってしまうし、彼もまた被害者なのだと思う。

ノートンは、『ファイト・クラブ』や『インクレディブル・ハルク』ぐらいしか知らなかったが、本作における、良いも悪いも兄貴としての立ち振る舞いがカッコよく、持っていたイメージがガラリと変わった。

しかし、本作はリアリティに徹しており、『ブラッド・スローン』より凶悪だと思わせる刑務所に、人生は甘くないことを教えてくれるラストはかなり衝撃的。

『アメリカン・ビューティー』と並び、彼らの暗部を抉る、"アメリカ映画"の傑作。タイトルも秀逸!
100点
636

素晴らしい!すごく良い作品だった。2人のエドワード、どちらの演技も上手くて引き込まれた。
euinsd

euinsdの感想・評価

5.0
日本でのほほんと暮らしていると、人種差別問題にはどうしても疎くなってしまう。
「アメリカン・ヒストリーX」のような映画が、文字通り遠い国の出来事に感じるのは、幸せであると同時に、やはり良くないことなのかしら。

ストーリーは単純明快で、道徳の授業なんかで流すにはちょうどよさそう。

この映画で学べることは、「怒りは君を幸せにしたか?」という、校長先生の言葉にすべて集約されている。
この言葉に、素直に首を振ることができるデレクは、なんと聡明なことか。

傷付け、傷付けられ、助けられて、また傷付けられるという、出口のないやるせなさがシンプルにまとめられていた。

先に手を出したのがどちらかなんて、争いごとにおいては非常にあいまいなことも多く、明確であったとしても、それを言いだしたからといって収束する物事はあまりない。

お互いにお互いを、徹底的に傷め付けて屈服させ、排除するか従わせたいためだけの理由付けなんだし。

「怒りは君を幸せにしたか?」
問いかけるまでもないことだけど、問いかけられないと気づけないことって日常的にたくさんあったりして、とっても深いセリフだなぁと感じた。

エドワード・ノートンの色気と、エドワード・ファーロングの美しさがやばすぎた……
自分史上No. 1映画。

争いは何も生まず、自分で考えないことは愚かであることに気がつく。

とにかく観てほしい。エドワードノートンという俳優に酔いしれてほしい。
負の連鎖
綾紗

綾紗の感想・評価

3.8
アメリカの人種差別問題に切り込んだ作品。
移民問題に関連して、主張は分からなくもない部分はあった。しかし、善人悪人は人種などでは語れない。
終盤、夜明けのシーンが、悲しいほど美しかった。
エドワード・ノートンが、弟に向ける語りかけるような瞳が印象的。
「怒りは君を幸せにしたか」「憎しみは耐え難い程重たい荷物」「激情におぼれて愛情の絆を断ち切るな」など、胸を打つ台詞も多かった。
めぐ

めぐの感想・評価

4.0
エドワード・ノートンが絶妙。
若い頃、刑務所に入る前、出てきた後で全く印象が違う。

テーマの人種差別は重量のある問題やけど、映画としてのメリハリがしっかりしてるからいい意味でしんどくならずに観れた。

内容はもちろん撮り方までかなり凝ってて、評価が高いのも頷ける1本。
ak

akの感想・評価

3.5
ダニーが美しすぎる。
こんな綺麗な顔見たことない
デレクもカッコいいし、水滴一滴までカッコよすぎる。
もちろんこの作品は「人種差別問題 」を一つのテーマにしていますが、それと同時に
「過去は取り消せない」ということに焦点を置いていると感じました。
犯してしまった過ちは、時が経ち改心したとしても自分や家族、友人に大きな影響を与えてしまうということ。
ラストシーン、彼は自分に対する情けさ、後悔、怒りを強く感じたはず。
lily0x0

lily0x0の感想・評価

4.2
これが人生ベスト映画という人に出会ってやっぱりいいのか!て思いやっと観ました!!

なんで今まで観ていなかったんだろう、、
すごく辛いんですけど、すごく良かったです。。

まずエドワードノートンやばいです。。
刑務所に入る前と入る後の変化がとても見事。自然。
すごい俳優さんだなと思いました。
扱っているテーマがとても重いんですよね。
デレクは刑務所に入って本当に辛く悔しい経験をしながら、校長先生とかいつもシーツ一緒に畳んでる黒人くんとの出会いや関わりで、考えが変わっていく。
そして気づく、怒りは何も生まないんだと。
家族を悲しませてしまっただけなんだと。

出所したあとのデレクはこれからの生き方、家族の幸せを考えます。
神と崇められるほど慕われていた兄のデレクでしたが、彼の変わりように、何があったんだよって聞く弟のダニー。
自分と同じ道を辿らないよう、全て話してダニーも理解します。
人生を仕切り直して歩んでいこうとした矢先のラスト。
息もできないのラストに味わった感情に似ていました。
デレク本人じゃないってところがまた。
その方がデレクが辛いのわかってて復讐してるのよね。やるせない気持ちになりました。

辛いんだけど、ほんとすごくよかったです。
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