Kumonohate

一粒の麦のKumonohateのレビュー・感想・評価

一粒の麦(1958年製作の映画)
4.0
福島から集団就職で上京し懸命に生きる中学卒の若者(金の卵)たちと、ことあるごとに上京しては彼らを支える中学教師の話。

登場する若者達は、15歳そこそこで右も左も分からない異境の地に夜汽車でやって来て、低賃金で重労働の町工場で働き、将来の不安を抱えながらその日その日を生きている。一方、夢だの希望だのを堂々と口にして、(結果はともかく)堂々とその道を歩いて行ける現在の我々のなんと幸福なことか。

…と、素直に思える良作。そして若尾文子がやはり美しい。
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