Pippi

パプリカのPippiのネタバレレビュー・内容・結末

パプリカ(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

すげぇわかんない。わかんないのに好き。
まず、10年以上前のアニメーションとは
思えないほど滑らかで繊細で色使いも
カラフルで、見ていて楽しい。
パレードのシーンは、ただ物が行進してる
わけじゃなくて、日本社会の風刺をポップに
表してると思った。
今自分の前に広がっているのは夢?現実?
そう疑いたくなるほど、リアリティのある
ラインで混同される夢と現実。
行きすぎてもファンタジーすぎるし
逆に控えすぎてもインパクトがない。
その丁度いいところでミックスされてるから
後引く気味の悪さを演出出来てる感じがした。
また平沢進さんの音楽は、いい意味で
絶妙に気持ち悪い。中毒性があるメロディと
強いメッセージが込められたリリック。
ただそれは我々凡人の理解できるところに
あるものじゃなくて、言ってしまえば全く
理解できないもの。でもそれこそが芸術。
結局ハッピーエンドで終わって「よかった」
って思うけど、スッキリはしない。
自分はこの作品の1%も理解できてる気が
しない。でも、そうだから何回も見るんだろうな
って思った。
Pippi

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