【一言で言うと】
「悪戯な“夢遊び”」
[あらすじ]
夢に入り込んで患者の治療を行う装置“DCミニ”が盗まれ、精神医療総合研究所に勤める若きサイコ・セラピストの千葉敦子は、“DCミニ”開発者の時田とともに島所長の元へと集まる。しかし、所長の島が突然、意味不明な内容の演説をとうとうと語り出す。“DCミニ”を盗んだ者たちによる夢の侵略が現実のものとなり始め...。
今敏監督の渾身の力作でもあり、伝説の遺作でもある今作。
今まで連続して今敏作品を観てきたけど、間違いなくトップクラスの難解さであり面白さでした!!
いや〜マジで、あんな映像を発想できるなんてやっぱ天才を通り越して“狂人”なんじゃないかな😅
実は公開当時に今作を知ってメチャクチャ観たかったんですけど、親に見ちゃダメだと言われてそれっきりだったので...
まぁ今思えば子供の頃にこんなの観てたら確実にトラウマになってたでしょうね😅
とにかく14年前のクオリティとは思えないくらいの映像表現。
特に夢の世界でのあのカエルやら冷蔵庫やらのパレードが圧巻で素晴らしかったです!!
それに台詞や言い回しが高度すぎて理解が追いつかない(゚o゚;;
“三角定規達の肝臓”やら“揮発性の高い田舎娘”など、こんな台詞が出てくるのって後にも先にも今作だけなのでは🤔...
個人的に好きなシーンがパプリカが蝶の標本にされてしまうシーン。
なんで好きかというと...まぁ...その...うん...観た人に判断を委ねましょう(^_^;)
それから夢に入りこむテーマとかが『インセプション』と似てるな〜と思ってたら、まさかのクリストファー・ノーランが今作から着想を得たという...あの天才でさえも参考にしてしまうほどの技量。いやはや流石です😌
とにかく何もかもが今まで見たことない映像の連続で、まるで自分の頭の中を弄られたような感じでした!!
無秩序で不明瞭な夢の数々。
支離滅裂な戯言を放つ人形達。
一歩間違えれば悪夢のような世界観も、彩りよく描かれてるのか、どこか心地いい感触を味わえました。
とりあえずサイケデリックな世界観を楽しみたい人や、不思議な映画を観たい方はオススメです!!
ん、スコアだって?
こんなの測定できないことくらいオセアニアじゃあ常識ですよ。