きりん

ハンニバルのきりんのレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
4.0
物語はレクターとクラリスを知ってる前提で進み、2人の交流も描かれるので続編として楽しめた。
2人の関係は教え子と師のような、怪盗と探偵のような、お嬢さんと紳士のような、男性と女性のような、古くからの友人のようなで面白い。ドラマでもいいからシリーズ化してほしいくらい。

新聞を読みピアノを弾き、蝋燭を灯した書斎で手紙を書く。特別に調合されたハンドクリームを塗った手で。香りはラベンダーとりゅうぜんこう(鯨)と羊毛。
レクターという男、所作と趣向が優雅なのである。ただし 人を食さず咬みちぎらなければ、の話。

ストーリーは解決まで描ききってないので、内容とボリュームとしてはサブストーリーな印象。

ジョディフォスターではない事に残念と思ったが、クラリスがどんどん敏腕女性FBIとして昇進したら…?というイメージに合った人選であった。

これはただの私の好みなんだけど、レクターとクラリスの関係については羊達の沈黙でのバランスが好きだった。
クラリスに対し手助けをして懇意にしながらも、ギリギリのところで仲間にはならず、惑わしては消えるような、掴もうとしては煙のようになり、蝶のように目の前をひらひらするようなレクター博士が理想…

地上波でカット多めだったけど観れてよかった!いつか全編ノーカットで観たい!
きりん

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