「今度は戦争だ!」とばかりに、冷戦の終盤期をモロに反映してる4作目。
ゴルバチョフ的な人が出てきて、ロッキーのアレでああなっちゃうのはちょいとエグかったっすね。
とはいえ、アポロvsドラゴの試合でも、ちゃんとアメリカ的なショーアップをバカっぽく描いてたりして、やっぱり変な映画だなーという気もしてくる。
話の展開はもう過去作とだいたい一緒なんですが、ひたすら音楽が鳴ってるのは今作の特徴な気がする。ロシアの山でトレーニングするロッキーがヒゲもじゃになるけど、おい、ロッキーというかスタローン。ヒゲあったほうがイケてるぞ。
ドラゴのキャラクターもちゃんと描かれてるというか、「俺のために戦う」って言ったとこは燃えましたね。
ドルフ・ラングレン、この時は蝋人形かと思うほどツルッとしてたけど、『エクスペンダブルズ』だとかなりシワ濃いめな人というイメージだったのでそこにまずびっくり。『エクスペ』をロッキーシリーズ観てきた今見返すとまた違う感触になれそうだなー。
あと、「話はだいたい一緒」と書いたけど、今作ではシリーズと『クリード』に繋がると思われる重要な出来事が起こるんですが、いくらなんでもこれだといろいろと矛盾が起きるのでは…?と設定厨としては思ってしまいますが、まあその辺はうまく処理されてるんですかね。
まあ確かにだんだん微妙になってるシリーズかもしれないけど、まあこれはこれでアリ、と今観てると思えました。
あ、そういえば、これは完全に『4』とは関係ないですが、『3』であのロッキーのテーマ曲が映画内で演奏されてたシーンがあったと思うんですが、あれ明確に冷めましたね…コメディならまだしも、シリアスめな映画で劇伴を映画内で演奏するのはダメだと思う…
あれはあくまでロッキー自身を表した曲なんだから、外に出てくるのはいかんでしょ…っていうね。
以上蛇足でした!