のんchan

愛は静けさの中にののんchanのレビュー・感想・評価

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)
4.9
久々に評価5としたい作品でした✨なぜマイナス0.1にしたかは...あまりにも出来過ぎなstoryなので💦
鑑賞後にすぐレビュー出来ずに、深く思いを整えたかったプライベートな理由を最後に告白します‼️

1986年の作品。主演は本作が映画デビューとなるマーリー・マトリン、超美人です💫当時21歳だった彼女は史上最年少でアカデミー主演女優賞を受賞🏆そして彼女は本作で演じた役柄と同様に聾者だそうです‼️

そしてウィリアム・ハート💙もアカデミー主演男優賞候補でした。
本筋に入る前に脱線するのが私の特徴でして...すみません、もう少し書かせてください🙇‍♀️💦
『白いドレスの女』30歳頃の弁護士役で大注目された2枚目俳優でしょうか?
最近、立て続けで彼の作品を観ました。
『イエロー・ハンカチーフ』は熟練俳優になった渋さが素敵でした。あまりに良くて『Smoke』へ。この作品も内容がとても素晴らしかった。
本作は35歳時の作品でしょうか?背が高く包容力があり、明るくてとにかく心が広く優しく、誰にでも愛情深い理想的な役柄なんです。惚れてまうやろ💗

また別の道にも脱線しますが、同じ時期、マリリン・モンローにも興味が湧いて数本鑑賞。そしてこの作品を観る一つ前に鑑賞した『お熱いのがお好き』で古いコメディを満喫したんですが...
なんと不思議でしょう‼️この『愛は静けさの中に』の劇中劇として『お熱いのがお好き』のマリリン・モンローがスクリーンに出て来たんです😲
続け様の連鎖に何かの因果⁉️一人で驚き、隠しきれなくここに気持ちを書き込んでます。
もう一つビックリな事に...私の大好物作品『潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ』この作品の良さを分かち合いたいけれど、なかなか共有出来る方が少なくて...その監督を今まで気に留めていなかったのですが...この本作のランダ・ヘインズ監督だったんです🌟好みはやはり巡り巡るのですね💫
自分の映画史が決定しそうな出逢いだった為、長々と記録させてもらいました💦


ようやく本題に...
聾学校に赴任した教師ジェームズ(ウィリアム・ハート)は、偏見を持つ事がなく生徒には熱心、熱血指導し、誰にでも分け隔てなく接する素晴らしい人間です。そこで掃除婦をしている耳が不自由なサラ(マーリー・マトリン) に出逢います。サラは5歳から同じ聾学校で育ち25歳になった今もそのまま学校に勤めているのです。2人は次第に心を通わせていきます。一緒に暮らすようになりますが....心が一つになれない、耳の聴こえない世界にジェームズは入って来れない‼️とサラは1度家を出て行きます。それからのジェームズがとても苦悶します。耳を指で塞いだり、プールに浸かって聴こえない状況を作ってサラの気持ちに寄り添えるように悩みます。その後、お互いに何が本当の愛なのかを知り、サラは精神的にも自立し成長を遂げます。

ずっと手話の会話です。最初はあまりに高速の手話で驚いたのですが、ご本人が聾者だと言う事を後で知りなるほど...となりました。それ以上にウィリアム・ハートの手話も素晴らしくて、俳優ってなんでも勉強して熟すのだな...と大感心しました。

が、その理由が少し解ったのは、本作をきっかけに実生活でもウィリアム・ハートとマーリー・マリトンは2年間に渡り同棲したそうなんです。役柄以上に本物の愛があった2人だからこその絶妙で惹きつけられる演技になっていたのでしょうね❤️

この作品の優れたところはウィリアム・ハート扮する教師が偏見を持たず、相手を一人の人間としてすんなり認め理解しようとする事かもしれません。
人間は誰でも皆同じ、ということはありえません。環境も考え方も思考や趣味や好みだって皆それぞれ違うはずです。
それが当たり前なんですよね。
けれど、愚かな人達は自分と少しでも違う相手に対して馬鹿にしたり、その相手の人格を狭い価値観からなる物差しで勝手な憶測で決めつけたりする。
性差別・老人差別・人種偏見等全ての差別意識もこういった無知な人間の中にあるものだと思います。
この映画の中の台詞にもあります。
「バカな人間だけが聾唖者をバカだと思うのさ」



もうお腹一杯になりましたよね?
まだ読んで頂ける方にプライベートを告白します‼️

実は私、ほぼ30年程前から聴こえが悪くなりました。1人息子を生んだ頃です。大きな病院で何度も良く調べましたが、結局、原因は解らず、治しようがないという『低音感音難聴』という病名を与えられ、その後今に至っております。
仕事にも影響しましたし、聴こえないので返事が出来なかったり、きっと人格まで勘違いされて来たかも知れません。
仕事の為に補聴器を使った事もありましたが、ほんの数日で耐え切れませんでしたので、何十万円(ピンキリですが、私は方耳30万円)を捨てたも同然。
医療がドンドン進む中、耳の世界は進歩していないのか?と憤りを感じずにはいられませんでした。治しようのない、治らないと言われた耳と一生の付き合いなんです。
私は両耳同じ程度に低音、それも人の声が特に聴き取り難いのです。高音は普通です。
もう仕事も引退しましたし、今は家族や友達の理解の中で何事もないように暮らしています。iPhoneだととても快適に話せます。他の携帯や家電とかは聴き取れない事が多いです。何故だろ?
無音状態の中だと、まるで空港で飛行機✈️が間近に飛んでいるかのような耳鳴りがします。音が消える事は無いのです。
この状態を人に説明するのは無理ですよね。この事を悩み続けると生きる希望はありません。
なので洋画を好む傾向にあります。だって映画館で邦画を観ても聴き取れない作品があるからです😰
日本語よりスペイン語が好き?なのは可笑しいのですが、アルゼンチン🇦🇷で生活していた時に何の支障もなかったから。
南米はおおらかでみんなが大きな声で話すから?んな事ないだろうけど、人が優しいのかな?日本人って小声の人が多くないですか?
目の見えない方もそれはそれは大変ですね。耳の聴こえない人は他人から解り難い分、面倒が多いのです。
自分の事をここで記す意味も無いのですが、そんな悩みを抱えながらも映画大好きは一生続くと思います😅

書き殴りましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました🙇‍♀️
のんchan

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