まさなつ

死の棘のまさなつのレビュー・感想・評価

死の棘(1990年製作の映画)
3.6
若い頃この小説にチャレンジするも途中で挫折した苦い思い出が、、^^;

島尾敏雄という作家の実体験にもとづく私小説。とにかく重い、、^^;

夫の10年間に渡る浮気を知り、徐々に崩壊していく妻。

そんな妻となんとかやり直そうとする夫。

いつあっちの世界に転がり落ちても不思議ではない危うさに、ああ、もういいって、、イライラしてしまう^^;

二人の対話は演劇的というか、ちょっと大林監督作のようなセリフ回しで、そこだけ映画から浮いているようだけど、二人の対峙がより浮き彫りになってる印象を持ちました。

本と違いビジュアルになると、なんだか笑えてしまうところもあるんですが、妻の突然の変貌や攻撃に、防戦一方な夫という痛い図が連続します^^;まあ、夫が悪いので自業自得とも言えますが、、。

松坂慶子、、お美しいのに、その体当たりの吹っ切れっぷりはお見事です。ホラー的でもあります^^;

岸部一徳は、あの調子で優柔不断な夫を演じてます^_^
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