若い頃この小説にチャレンジするも途中で挫折した苦い思い出が、、^^;
島尾敏雄という作家の実体験にもとづく私小説。とにかく重い、、^^;
夫の10年間に渡る浮気を知り、徐々に崩壊していく妻。
そんな妻となんとかやり直そうとする夫。
いつあっちの世界に転がり落ちても不思議ではない危うさに、ああ、もういいって、、イライラしてしまう^^;
二人の対話は演劇的というか、ちょっと大林監督作のようなセリフ回しで、そこだけ映画から浮いているようだけど、二人の対峙がより浮き彫りになってる印象を持ちました。
本と違いビジュアルになると、なんだか笑えてしまうところもあるんですが、妻の突然の変貌や攻撃に、防戦一方な夫という痛い図が連続します^^;まあ、夫が悪いので自業自得とも言えますが、、。
松坂慶子、、お美しいのに、その体当たりの吹っ切れっぷりはお見事です。ホラー的でもあります^^;
岸部一徳は、あの調子で優柔不断な夫を演じてます^_^