TAK44マグナム

ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトルのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

4.7
水野美紀が改造人間となって家族の仇をうつ「ハードリベンジ,ミリー」の続編。
今度は復讐される側にまわったミリー(水野美紀)と悪党兄弟イッキ&ヒューマの壮絶なバトルが繰り広げられます!
非メジャー系の邦画アクションとしては、とことんブラックなアイデアが注ぎ込まれた奇天烈アクションで群を抜いた出来栄えだと思います!
はっきりいって傑作!

70分強の尺を使ってやっている事といえば、ミリーとイッキたちの戦いのみという潔さで、そこに彼氏の敵討ちのためにミリーに協力を求めるハル(長澤奈央)が物語のキーアクセントとして絡み、「復讐は復讐しか生まない」というテーマを浮き彫りにしています。
ストーリー自体は薄いですが、水野美紀の殺伐とした演技が作品のグレードを見事に押し上げておりますな!
下手に名前だけでアイドルとか使っていたりしたら、こうはいかなかったでしょうね。

Jリーガー夫人となった長澤奈央も、忍風戦隊ハリケンジャー出身だけあって、それなりに動けるのでアクションシーンも悪くないです。
ちなみに、グラビアでナイスバディを魅せていましたが、旦那さんの中田浩二もさぞご満悦でしょうなあ。羨ましい!

敵役の辻本一樹と藤田玲もハマってました。
辻本一樹は時代劇にも出ているので、どこか時代劇調な台詞回しが特徴的で良かったし、元仮面ライダーデルタの藤田玲も活躍シーンは少な目ながらもバトルではキレの良いソードアクションを披露してくれています。

さて、ここで勝手に「ハードリベンジ,ミリー/ブラッディバトル」の三つのすごいところを挙げていってみましょう。

①お金がないのにスゴイ!

本作は近未来を舞台にしたSFでもあるのですが、はっきり言って予算はないでしょう!
そこかしこにお金が足りていない現実が垣間見えます(汗)。
しかし、そこをアイデアとやる気でカバー!
はじめから終わりまで、どこかの倉庫とか駐車場とかしか出てきませんが、荒廃した世界で人々が集う街がビルの中に築かれていて、そこにモグリの医者や武器屋、更にラーメン屋などがあったり、砂漠化した外に出れば近未来チックなデザインの飛行機が飛んでいたりもします。
ありがちな近未来観でも、予算が無いなりに、それっぽく雰囲気を出そうと頑張っているんですね。
こういうのは世界観の確立において非常に大事です。
それと、本作はヴァイオレンス濃度が高いので必然的にゴア描写も濃縮100%って感じなのですが、これもチープで安っぽいです。
吹っ飛んだ頭とかも完璧に作り物と分かってしまいます。
だけど、そんな些細な事は無問題!
後述しますが本作のアクションは、かなりのビックリ仰天仕様のオンパレードです。水野美紀や辻本一樹たちのガチンコなアクションと馬鹿馬鹿しさ満開のアイデアが融合して誕生したエクストリームアクションにお金など無用!
・・・・・いや、本当はあるに越したことはないけれど、そこはそれ、必要なのは熱さです!
作り手の情熱が感じられれば結果オーライ!なのです!

②とにかくアクションがスゴイ!

ガンアクション、ソードアクションは勿論のこと、本作では「リベリオン」のガン=ガタや「ジョン・ウィック」のガンフーをも凌駕する超絶アクションが繰り出されます!
それが、ガン・ヌンチャクです!
水野美紀アネキはヌンチャクにも果敢に挑戦しておりますが、一歩進んで、ヌンチャクから銃弾が出るという恐るべき武具をも使いこなします!
敵の雑魚を一掃するところで使用するのですが、日本でもこんなにケレン味あふれすぎるアクションが撮れるんだ!と、思わず感動のあまりにブハブハと笑ってしまいましたよ!
他にもガン・トンファーや、ミリー最後の切り札である必殺〇〇〇〇〇〇〇!!など、常識では思いついても具現化させないであろう珍奇なギミックが次々と登場して飽きさせてくれません!
特に必殺技炸裂シーンは、カルト映画に新たな歴史を刻む迷シーンとなりましたよ!
まさか、水野美紀のアレがビューンって!
そんでもって相手の頭がボーンって!
完全にマンガです(苦笑)!!
とにかくもう、度肝を抜かれっぱなしでした!

③水野美紀がスゴイ!

水野美紀といえば有名女優さんですが、もともとは少林寺拳法で鍛えられ、アクション女優を目指しておられたお方です。
「恋人はスナイパー」や「千里眼」でもワイヤーアクションや格闘をこなしておりましたが、ミリー役は恐らくフィルモグラフィーの中でも断トツにアクション寄りの仕事だったのではないかと思います。
勿論、アクション以外の芝居部分も、復讐に囚われた哀しさを体現した見事な演技をみせてくれています。
しかし、やはり要となるのはアクションです。
腕にブレード、膝にはショットガン、胸部には刃物が満載と、人間武器庫のように改造されているという設定なのですが、そういったギミックを使用した動きも、通常のパンチや蹴り、投げなどのアクションもいちいち様になっており、嘘っぽく見えないのが本当にすごいな、と。
ガン・ヌンチャクのキメポーズも超絶格好いいし、普通だったら「これはさすがに馬鹿らしくて出来ない」と断ってもよさそうな必殺技も最高に格好良くキメてくれて、これはもう全人類が惚れずにはいられないでしょうよ!
ズキューーーン♡ですよ!
いや、個人的にはデビューしたての頃のプレイボーイ誌のグラビアとかから好きだったけれども(苦笑)。
某有名大作を降板されられて以来、口裂け女になったり、ヌードになっちゃったりして、それはそれで苦労もあったかと思うんですけど、そんな頃だったからこそ、メジャーの横やりを受けない本作のような何でもアリな作品で輝けたような気もするので、これからもアクション映画の世界に顔を出して欲しいですね・・・。


最後に、本作のラストからすると続編をプンプン匂わす感じだったので、復讐の物語をキチンと終わらせてくれる完結編を熱望します!
ずいぶんと時間もたってしまったので、水野美紀が動けるうちにどうにか製作して欲しいものです。
もう一度、ミリーに会いたいDEATH!!