けーはち

仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラルのけーはちのレビュー・感想・評価

3.0
「仮面ライダー電王」トリロジーの「青」は、ウラタロスではなく、テディとNEW電王の話。

★電王は、落ち目の平成ライダーを救う超大ヒットの優等生であった。主人公が佐藤健、ヒロインは白鳥百合子にオシリーナと、当時考え得る最高レベルの豪華俳優を揃えてルックスはバッチリ。イケメンボイスの男性声優を多数使った着ぐるみ漫才もキャッチーで、女性の新規層も開拓。よく見るとシリアスでダークな設定が散見されるため深掘りしたいニーズにもそこそこ応じる。さらに、作品のテーマとしては、過去に遡って歴史を改変しようとする敵と戦うタイムトラベルものなんだけど、過去を形作るものは「人々の記憶」と定義付けているため、SF的と言うより、人の記憶に残ること、つまり社会や他者とのつながりの大切さを説く適度に教育的な内容であって、キッズ番組的にも超優秀。全方位に対して完全無敵な作品なのだ。おまけに、タイムマシン・デンライナーもあって、どんな世界でもコラボレーションがしやすいから、一時期、関連作品が出ずっぱりだった。

★そういうわけで、何度となく新作が繰り出され、いい加減に閉口していた頃の電王トリロジー。見てみると、まあまあ良い出来だった。いつも傍にある大事な存在は失って見ないと、その大切さが分からないよね、という話。