アノ

コルドラへの道のアノのレビュー・感想・評価

コルドラへの道(1959年製作の映画)
4.5
傑作!
勲章を授与されることになった五人と囚人のリタ・ヘイワースを連れてゲーリー・クーパーが地獄の行軍をするのだが、
この五人が勲章はたまたま貰っただけで本来は利己的なクズばかりなのが恐ろしい。
そしてクーパーもかつて戦場で逃げた過去がバレるので、途中で揉めに揉めてほとんどがクーパーに対して殺意を抱くようになってしまう。
ロッセンの重苦しい演出でコルドラへの道中がほんとにキツそう。
集大成となるラストの、ズタボロになって一人滑車を引くクーパーを遠巻きに囲む男たちのシーンの苛酷さは強烈。

しかしクーパーは自分の過去に彼らの凶行を重ねて、人の心の弱さを責めない。
この辺が上手いしむちゃくちゃ感動する。
奪った手帳に書かれたクーパーの手記を読み上げシーンでポロポロ泣いた。
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