コルドラへの道の作品情報・感想・評価・動画配信

「コルドラへの道」に投稿された感想・評価

人生ベストの1本。
ゲーリー・クーパーが道中、戦争の英雄たちを観察するという、人間観察西部劇。
英雄は本当に人間として素晴らしい人なのかというテーマのもと、話がすすむにつれ、人間への不信感が募る。歪んだ奴らなのよ。
それが人間不信から人間賛歌へじわりじわりと変わっていき、最後にそれが爆発的な感情となり、涙を流しながら拍手する羽目になる恐ろしい映画ですよこれは。
「こいつらクズだわ。。。いやでもそれでも人間って素晴らしくね?」って話なんですよ。どんなにクズでもね、崇高なる瞬間があるんですよ。そりゃ泣くだろ。自分のことをクズだと思っているニンゲンならな。
それはそーと、道中を共にする5人の英雄候補達とゲーリー・クーパーの心理的距離感が、映画内の物理的距離感によってあらわされ、さらに、ラスト、手押し車に引きずられ死んだかと思われたクーパーが起き上がり、5人のもとへ歩み寄った際の、5人のクーパーの迎え方!
向かってくるクーパーに対し、すっと前に一歩足を出してしまう奴等。もうこれは泣きますね。泣くよええ。素晴らしいシーンだよこれは。つい、一歩、足を前に出してちょっと迎えちゃうんだよ、あれほど敵対していた男を。号泣メーンですよねー。
『コルドラへの道』のヘンテコさは、女性の描き方においても明らかで、西部劇の女なんて、男を待つだけの付き物としてしか描かれないケースが多いけども、この映画のリタ・ヘイワースは、男より理論的にものを考え助言してくるっていう。それでいて、ビッチっていう、異常なる設定。凄い。
ILC

ILCの感想・評価

1.5
最初の20分くらいまでは見応えあったけど基地を目指すことになってからはアウト。
極限状態に追い詰められて集団の和が乱れる系はつまらん。
こういうのは設定上、極限状態にならなければならないから場所がだいたい閉鎖かだだっ広い殺風景に限られてしまうし、その上会話中心になるから必然的に画もつまらなくなる。
とにかく人が動かないんだよなこういうの。
まあ単純にダラダラしてて眠いってのもあるけど。
のり

のりの感想・評価

4.4
大佐が勲章を与えられた兵士達を基地に護送するだけのストーリーだけど濃厚な人間ドラマ。英雄って、臆病って、人間ってなんだろうって。重苦しいけどその分余韻も大きいロードムービー。
感動した。
犬

犬の感想・評価

3.3
勲章

メキシコの反乱指導者ビリャ
1人の将校を通して勇気と臆病を描いた西部劇

女性問題

ロードムービー的な感じ
最後までどうなるか

アクションもありです
jonajona

jonajonaの感想・評価

4.5

その時なにを考えてたの?
ーなにも。

フィルマの皆さんのおかげで知ることが出来た作品です…感謝🙏

一度の行動だけが英雄と呼べるのか。
一度の行動が臆病者を決めるのか。

メキシコの反乱軍との攻防戦が続くアメリカ北軍騎兵隊。未来に控える欧州との戦争のためにと国は希望の御旗になる英雄を求めていた。

戦闘で特に勇敢な行動をした5人の兵士とメキシコに協力したアメリカ人女性と共に、彼らに勲章を授ける名を受けたソーン少佐が戦地を後にしコルドラ基地を目指す。

しかし道中露わになってくるのは、
勲章に値する英雄像とは
かけ離れた彼らの実像だった…

大変よかった。
騎馬隊なので現代の戦争とは様相が違いますが、一筋縄ではいかない戦争のリアルな像をわかりやすく描いて見せてくれている傑作だと思います。


冒頭に戦場シーンから始まるのですが、その時の彼らの行動はたしかに真に英雄的に見える。しかし若いうちに勲章を貰うと出世し辛くなると拒む者。何時頃から支給額が増えるのかと金勘定を始める者。ソーン少佐の過去につけ込み、あげく女を襲う者。殺人から逃げてきて入隊した者まで出てくる始末。
あげて落として地を掘るほど落ちていく彼らの印象とともに、そんな荒くれ者達を妄信的に信じようとしているソーン少佐へも懐疑的な目線を向けたくなる。

ソーンは自分がコロンバスの戦いで線路下の溝に逃げ込んでしまった経験を負い目に感じ、真の英雄とは?と追い求め勲章任命に執心している。


誰一人成熟した人間がいない帰路の道。
道程が人を英雄たらしめる。

一度の勇敢も、諦めきれない執念も
全て含めて人の力になる。
かなり地味目でラストまでは陰気な印象が続くシーンも多い映画ですが、複層的な人物像と戦争像を描ききることで人間賛歌を歌った名作です。
なかけ

なかけの感想・評価

4.2
一度だけ勇敢な行いをした悪人は英雄になれるのか?
一度だけ臆病な行いをした善人は英雄にはなれないのか?

だるっだるな前半、面白くなってくるがひたすら地味な中盤、ヴィア・ドロローサからゴルゴダの丘をなぞる終盤を経て、何故か最後の最後に号泣する羽目になる。
atsuman

atsumanの感想・評価

3.0
かわいそうなクーパー。部下から勲章なんかいらねーと言われあげくに反逆にあうし、一人で頑張って漕いできた滑車にズルズル引きずられたけどもう目的地に着いていたという。
「英雄とは」という作品だった。最近のヒーローもの見慣れてると驚くなこれは…。しかしとても面白かった。めっちゃ疲れるけど。
ゲイリー・クーパーが勲章推薦のため候補者と基地に戻るだけというシンプルなシチュエーションに英雄待望という病理とそのいかがわしさがまざまざと織り込まれるワクワク。虚栄の象徴のような華々しい茶番戦闘を経て地味に傾斜してゆく旅路だけど、名誉勲章みんないらないって言うし隙をみては殺されそうだしトロッコを引いてるはずが引きずられてボロ雑巾のようになる晩年のクーパー。涙が止まらないのは彼が己の弱さと向かい合い続けたから。たいした脛キズもなく肩書きと保身をちらつかせるヤツがやっぱりクズで最高。
>|