チッコーネ

D&D/完全黙秘のチッコーネのレビュー・感想・評価

D&D/完全黙秘(1995年製作の映画)
3.0
冒頭20分の舞台は大陸。
大規模な武術大会の入賞常連だったというジェット・リーの、出自を想起させる場面が多い。
その後は都会の香港とひなびた大陸を行き来する作品、「蟻のスープにアニタ・ムイがドン引きする」というカルチュアル・ギャップ場面で不謹慎な笑いが漏れた。
鑑賞したのが広東語なのか北京語なのか、ヴァージョンは判然としないのだが、音声がずれている場面が多いのは確か。

近年は成人しアクション映画に主演している子役のシェー・ミャオが、物語の中で重要な役割を担う。
家族愛の強調場面も多い反面、彼を痛めつける大人たちの暴力演出が容赦ないのにビックリ…、香港エンタメの苛烈な一面を確認できる。
中国武術について興味が薄く知識も皆無なので、ジェット・リーをはじめとする出演者たちの技量も測りにくいのだが、本作はスピード以外、あまりいじっていないように観えた。
また車が突っ込む屋外セットを、最終的に爆破する前半の見せ場はド迫力で、口あんぐり。